神戸で最初に公開された異人館である「うろこの家」に行ってきた
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神戸にはたくさんの異人館が存在していますが、そんな中で 最初に公開された神戸の代表的な異人館である「うろこの家」へ行ってきました🐠 国の登録有形文化財にも指定されている建物で、建物の外壁を覆う天然石のスレートが魚の鱗のように見えることからこの名前で呼ばれているそう。
JR・阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーと多くの路線が集まる神戸最大の繁華街・三宮から歩いて 15 分、神戸北野異人館街に着いてからも急な坂道をよいしょよいしょと登っていった先にあるのが、今回訪れる「うろこの家」という異人館です。
明治後期に商館として神戸の旧居留地に建築されたというこの建物は、その後大正に入ってから外国人専用の高級借家として現在の場所へと移築されたのだそう。建物の中央部には展望塔があるなど、建築当時の貿易商館としての特徴が見られます。
最大の特徴は、その名前の由来にもなっている外壁を覆っている天然石のスレート。魚の鱗のように見えることから「うろこの家」と呼ばれていますが、その数はなんと 4,000 枚ほどもあるそう。スレートとは粘板岩と言われる堆積岩の一種とのことで、それを 1 枚 1 枚形を整えて壁に取り付けて…という作業を考えると気が遠くなりそうです。
敷地内へと入り、まず最初に目の前に現れるのは「ポルチェリーノ」という像。ポルチェリーノとはイタリア語で子豚を意味する言葉で、バロック彫刻の巨匠ピエトロ・タッカが制作したイタリア・フィレンツェにある猪像が有名だそう。こちらはそのレプリカで、猪の鼻を撫でると幸運に恵まれる…らしい。
せっかくなので私も鼻を撫でてきました。触感は金属っぽいツルツルとした感じ。近くで見ると、なんだかセクシーなポーズをしているようにも見えます。
外観もヨーロッパを思わせるような特徴的なものですが、中の展示も「洋館」と聞いて思い浮かべるような様々な品が並べられていました。高価そうな食器に華美な装飾が施された家具、窓にはカラフルなステンドグラスが施されていて、白黒の写真や絵画が壁に掛けられています。
うろこの家の ウェブサイト には、
イギリスの名窯『ロイヤル・ウースター』、ドイツの古窯『マイセン』、デンマーク王室御用達磁器工房『ロイヤル・コペンハーゲン』、さらにフランスの古都リモージュにある伝統の陶磁器『ロバート・アヴィランド』などで造られた繊細で華麗な花瓶やお皿、カップ、人形などが展示されています。
とあり、私は全然詳しくないので何がなんだか…という感じですが、きっとどれも貴重な品なのでしょう。何も知らなくても、実際に目にするとどれも美しく、見ていて飽きることがありません。良いモノというのはやはり何かしら人を惹きつける魅力があるのだなと感じました。
階段を登って 2 階へ。こちらも洋風の歴史を感じる品々や家具が並んでいたのですが、それらに混じって木彫りの魚みたいな、どことなく和の雰囲気を感じる置物が置いてあったのがやけに印象に残っています。魚は世界中にいるわけなので、普通に外国のものなのかもですが…。
廊下には、こちらは明らかに日本のものであろう戦国時代の武将が使用した甲冑のようなものがガラスケースに入れられて展示されていました。
わざわざ外国から日本へやってきた方が住んでいたわけなので、大部分は自国のモノで揃えつつも、日本で見つけた気に入った品を飾るとかしていたのかな…?と、当時住んでいた方々の生活を想像してみたり。こういう想像や妄想が膨らむのも、こういった古い建物を訪れることの楽しさのひとつです。
館内をあちこち鑑賞しながら歩いている際に「壁に何か説明書きがあるな~」と思い、見てみると、
古い洋館には、とかく妙な話がつきものです。この館でも、どんよりと曇って、海から鈍く霧笛が響いてくるような午後。ふと一瞬、来館者が途切れて静寂が訪れた時、昼なお暗い館内を走り回る子供の気配と無邪気な笑い声が聞こえてくるらしい。この 2 階です。耳を澄ましてごらんなさい。
などという怖い文章が書かれていました。ホラー耐性がないのでなんだか急に寒くなってきた(冬なので元々寒いのだけれど、より一層)感じがしましたし、気のせいかもだけれど何処かから妙な声が聞こえているような…いないような…。怖いのが苦手な方は、誰かと一緒に訪れるか、午前中に来るのが良いかも…。
1 階、2 階と見て回った後は一度外へと出て、隣にある「うろこ美術館」という建物へと向かいます。外に大仏様の頭だけのような石像が設置されていて一瞬ギョッとしつつ、中へと入ると美術館というだけあって様々な絵画が展示されていました。
うろこ美術館の 1 階は『原画展「懐かしの絵葉書より」』ということで、神戸北野異人館街にある建物の絵が壁に並んでいます。上のフロアへと向かう階段にも多くの絵が掛けられていて、2 階には 18~20 世紀頃の大きな絵画が展示されていました。日本人のアーティストの方の作品も展示されていて、覗き込むことで異人館が持つ独特の世界に入り込むことができます。
最上階の 3 階は展望フロア。三宮のビル群や神戸ポートタワーのある海沿いの街並みを一望できます。横のほうを覗き込むとすぐ側に山の斜面があり、本当に山の上に建てられている建物なのだなということを改めて実感します。
神戸北野異人館街にある「うろこの家」へ行ってきましたが、いかにも「洋館」といった感じの外観と展示内容で楽しかったです。外壁を覆う天然石のスレートが想像以上に魚の鱗のようで、非常に綺麗でした。
うろこの家を訪れたのは休日のお昼すぎ。それなりに人は多かったですが、思っていたよりは混んでいないかなという印象でした。結構ゆっくりじっくり見て回れる感じ。途中の坂道がかなり急で登るのが大変な上に、道は細くて車も入ってくることができないので、もしかしたら他の異人館と比べると空いている方なのかもですね。