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願いが叶うパワースポットとしても知られる山手八番館へ行く

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ひらたけ

異人館街が広がる北野町で 最強のパワースポットだという山手八番館へ行ってきました🏡 座って願い事をすると叶うといわれている不思議な椅子が鎮座する異人館で、塔状の家屋が 3 つ連なる珍しいチューダー様式が特徴的な館。独特な雰囲気の漂う建物内を、うろうろと見て回ってきました。

JR・阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーと多くの路線が集まる神戸最大の繁華街・三宮から歩いて 15 分、神戸北野異人館街に着いてからも急な坂道をよいしょよいしょと登っていった先にあるのが、今回訪れる「山手八番館」という異人館です。

北野異人館街にある「山手八番館」の写真

急な坂を登った先にあるにも関わらず、入口付近にある受付前にはパワースポットを目当てに多くの人が集まっていました。列に並んで数分、事前に購入しておいたチケットを提示して敷地内へと足を踏み入れます。

山手八番館は、明治後期にサンセン氏の自宅として建設されたという洋館。柱や梁、筋交いなどの骨組みが外部に現された「ハーフティンバー」と呼ばれる様式のベイウィンドウが印象的な外観で、曲線を描くように石を積み重ねたアーチ状の梁のある開口部などが特徴的なチューダー風の館…とのこと。

建築は専門外なのであまり詳しくはないのですが、1 階部分は茶色いレンガ造りで 2 階部分は茶色い枠のようなもので囲まれた白い壁と窓がある感じです。

山手八番館の入口に設置された天燈鬼像と龍燈鬼像の写真

そんないかにも洋館という外観の建物の入口の左右に鎮座しているのが「天燈鬼像」と「龍燈鬼像」という 2 つの像。原型は奈良にある興福寺の国宝館に安置され、国宝にも指定されている鎌倉時代の彩色寄木造の傑作とのこと。いきなり西洋風の建物の印象からは想像できない立像のお出迎えがあり、中は一体どうなっているんだ…と、ワクワクするような、ちょっと怖いような。

向かって右側が「天燈鬼像」で、2 本の角と 3 つの目を持ち、左肩に乗せた燈篭を左手で支えています。左側にあるのが「龍燈鬼像」で、上半身に巻き付いている龍の尻尾をつかみ、頭上に乗せた燈篭を上目遣いに睨んでいます。

山手八番館のサターンの椅子の写真

建物に入ってすぐのところ、後ろを振り返って入口の上を見上げると、小さめではあるものの非常に精緻なステンドグラスが 4 つ。まるで絵画のようですが、ガラスの向こう側から光が差し込んでおり神秘的な雰囲気に。たまたま前に並んでいた方が後ろを振り向いて上の方の写真を撮っていたので「何かあるのか?」と見てみたのですが、これがなかったら気づかないまま立ち去っていたかも。

入って左側の部屋にあるのは、この山手八番館の目玉である「サターンの椅子」という椅子。ローマ神話に登場する農耕神サトゥルヌスに由来し、五穀豊穣を司る神にちなんで希望が芽吹き実を結ぶ不思議な椅子として知られているそう。

隣の部屋への入口を挟んで左側が男性用(後ろに掛かっている幕?が黒っぽい色の方)で、右側が女性用(赤っぽい色の方)となっていて、座って願い事をすると叶うとされています。私は、最近体調を崩すことが多いので今年こそ治りますようにとお願いをしてきました。叶ったら感謝を伝えにもう一度訪れようかしら…。

山手八番館のマコンデ彫刻の写真

サターンの椅子がある部屋の通路を挟んで向かい側、入って右側の部屋ですが、こちらは何とも独特な雰囲気の場所。壁沿いの棚に、部屋を埋め尽くすような勢いでずらりと並べられているのは「マコンデ彫刻」という彫刻です。

マコンデ彫刻は東アフリカ、タンザニア南部とモザンビークの国境にまたがるマコンデ高原一帯に住むマコンデの人々が 300 年以上前に造り始めたといわれている彫刻。マコンデの最初の男が黒檀の木を彫って造った人形が朝日を浴びて命を吹き込まれ、マコンデの女になったという伝説があるそうで、力と聖なる意味を持つ黒檀の木を使った独自の木彫りの技術を発展させてきたのだそう。

山手八番館の「ガンダーラの仏像と浮彫」の写真

彫刻のモチーフは人物や動物、精霊など非常に多様で、展示されていたマコンデ彫刻も様々な見た目のものがありました。アフリカと聞くと、たしかにいわれてみれば万博でアフリカの国々のパビリオンを訪れた際に似たようなものが置いてあったような…なかったような…?

2 階へと上がり、展示物が置かれている部屋へと入ります。目の前に現れたのは大きな仏像で、こちらは日本の仏像の原点となったガンダーラ(パキスタン北西部の古い地方)の 2 世紀頃の仏陀坐像とのこと。

山手八番館の内部の写真

他にも頭頂に先細りの宝珠形や火焔形の髪があるタイの仏像や、仁王像のようなものなど。1 階にあったアフリカのマコンデ彫刻もそうですが、やはり西洋風の洋館の中にあるとは思えないものが数多く並んでいます。

別の部屋に入ればエジプトで埋葬されていそうな見た目のオブジェが置かれていたり、そうかと思えば複雑な模様の絨毯的なものが壁に掛けられていたり。よく知らない文化のものに対して、「知らない」からこそ感じる怖さみたいなものを感じるのですが、そういったものが強く感じられる展示内容でした。


神戸北野異人館街にある「山手八番館」へ行ってきましたが、さすがは「北野最強のパワースポット」、館内のどこを見ても独特な雰囲気がありました。洋風…かどうかは置いといて、異国感は感じることができたので楽しかったです。

ちなみにサターンの椅子は、アンティークのためアルコール消毒ができないそう。たくさんの人が座ったり触ったりしているはずなので、座った後は各自で手指の消毒をするなどが必要そうです。私が座る前に小さな女の子が椅子によじ登って(何故か男性用の方)めっちゃベタベタ触ってたのですが…あの後体調を崩すなどしていないか心配です。訪れる際はお気をつけて…。