北野異人館街にある北野外国人倶楽部を巡る
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北野異人館街にある 北野外国人倶楽部へ行ってきました🕺 日米修好通商条約の締結によって鎖国が終了し、神戸の街では神戸港開港に合わせて港近くに外国人居留地が設置されることとなりました。街には外国人が多く集まるようになり、北野外国人倶楽部 はそんな外国人向けの華やかな社交場を再現した異人館です。
JR・阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーと多くの路線が集まる神戸最大の繁華街・三宮から歩いて 15 分、神戸北野異人館街に着いてからも急な坂道をよいしょよいしょと登っていった先にあるのが、今回訪れる「北野外国人倶楽部」という異人館です。
北野外国人倶楽部は明治後期に建築された木造 2 階建ての建物で、入口にライオンの像があることから「ライオンハウス 3 号館」と呼ばれていたそう。柱や梁、筋交いなどの骨組みが外部に現された「ハーフティンバー」という様式風の外観をしています。
今回、他の異人館を見て回ってから訪れたので山手八番館のある西側の入口から入ったのですが、門に「ここから先はチケットが必要です」とあるにも関わらずチケットカウンターや受付のようなものが一切見当たらず、事前にチケットは購入していたものの「本当に入って良いのか…?」と不安になりました。
他の異人館も巡るのであれば、うろこの家 や 山手八番館 など他の異人館のチケットがセットになった お得なチケット を購入してから訪れると、チケットを持っていないから東側へぐるっと移動しないといけない…ということがなくて安心かも。私は「山の手 4 館パス」というチケット(2,200 円)を購入して訪問しました。
広い庭らしき場所を進み、建物入口の受付でチケットを提示し中へと入ります。北野外国人倶楽部は、神戸港の開港以来外国人との社交場として賑わった当時のサロンを再現した館。広々とした空間の部屋にはレトロ調の高級インテリアが数多く設置されており、これらはフランス・ブルボン王朝(1589~1830 年)やイギリス・ヴィクトリア時代(1837~1901 年)に貴族が使用していたものだそう。
社交場としての様子を再現するためか、部屋には派手な装飾の施されたドレス(語彙力)を身にまとったマネキン人形が数多く並べられ、華美な装飾が施された家具などに埋もれてしまうことなく存在感を放っていました。
部屋には屋根のようなものが付いたベッドが存在し、いかにも洋風というか、異世界モノの作品の世界みたいだなあとか思っていたのですが、イギリスのチューダー王朝の全盛期(15~16 世紀)には独立した寝室というものが存在せず、広間で就寝していたためにこのような屋根のようなものが付いているのだそう。
寝台の周辺に天蓋(カーテン)を引くことで、プライベートな空間を作っていたのだとか。また、虫やホコリ、隙間風による寒さを防ぐ役割も担っていたようです。
建物内にはすれ違いができないほど狭い通路もあるためか、2 階から順に展示を見るようにという案内があり基本的には一方通行のような感じに。そんな狭い通路の先、階段のそばには屋根裏部屋的な空間がありました。上には「使用人室」という看板が取り付けられていて、メイド服を着たマネキン人形も置かれています。
メイド服というと、フリフリのフリルが付いてミニスカートで…みたいな、電気街などで見かけるようなものを想像してしまいがちですが、こちらで展示されているのはまさに使用人服といった見た目のもの。色合い自体は黒と白でイメージ通りですが、スカートの裾は長く、白い布の部分も家事をしていく中で汚れ、洗濯を繰り返したのかな?ということを思わせるややくすんだ色になっています。
そこから階段を下った先には台所があり、何に使うのか分からない鈍い光沢を放つ銅製の調理器具や食器がたくさん並んでいました。
他にもブルボン王朝時代の暖炉であったり、クリスマスっぽい雰囲気の食卓だったりと、様々な展示がされていて見ていて飽きなかったです。事前に予約をすると、館内にあるスタジオで貸し切りドレス撮影もできるとのことで、ここから少し離れたところにあるうろこグループのチケット売り場を訪れた際に「撮影の予約をしているのですが…」と話をされている女性客を見かけました。結構人気なのかも。
神戸北野異人館街にある「北野外国人倶楽部」へ行ってきましたが、華やかで豪華な雰囲気の部屋から、狭かったり天井が低かったりする使用人室や台所まで、当時の雰囲気を感じながら見て回ることができて非常に興味深かったです。
建物の外にはフォーマルな服装の男性や女性の顔出し看板が設置されており、社交場に訪れた外国人になりきって写真撮影をすることができるなど、展示内容の工夫も感じられて良かったです。