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歴史ある大名庭園「水前寺成趣園」を巡る

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ひらたけ

江戸時代初期に初代熊本藩主であった細川忠利公が築いた回遊式庭園 水前寺成趣園へ行ってきました🌳 園内には富士山を象徴する築山などの東海道五十三次を模した風景が広がっていて、四季折々の自然が楽しめるのだそう。そんな 水前寺成趣園 をぐるりと散策してきました。


水前寺成趣園があるのは、豊肥本線の JR 新水前寺駅 から歩いて 12 分ほどの場所。九州新幹線も停車する 熊本駅 や、熊本県内随一の繁華街である上通・下通周辺などを通る 熊本市電 に乗車して水前寺公園電停にて下車すると、歩いて 5 分ほどで訪れることができます。

開園時間は朝 8 時半からということで、開園直後の朝早い時間に訪問。今回の熊本への旅行では、水前寺成趣園を訪れる日の前日の夜に熊本駅へと到着し、その後この水前寺成趣園からすぐ近くのところにある宿に宿泊をしていました。早起きをして、朝から広い大浴場で湯に浸かり、ラウンジでゆったりしたり朝食を摂ったりしてのんびり過ごしてからの出発だったので、観光の準備はバッチリです。

出水神社の写真

朝一番の訪問ということで当然のことながら人はほとんど歩いておらず、園内にも人影は見られません。ほぼ貸切状態で見て回れるぞとワクワクしつつ、受付にてチケットを購入。拝観料は通常 400 円ですが、この後の移動を考えて熊本市電の 1 日乗車券を購入していたので、こちらを提示することで 360 円で購入できました。

熊本市電が 1 日乗り放題になるモバイルチケットは、3 回電車に乗車すれば元が取れる上、今回訪れた水前寺成趣園や市内中心部にある 熊本城 などで割引を受けることができるので非常にお得です。

水前寺成趣園の写真

この日の熊本は非常に寒い日で、ぱらぱらと雪が降っている状態。朝起きて、宿の部屋の窓から道路や道を走る車の上などに雪が薄っすらと積もっているのを見て、九州の熊本でも雪って降るんだと驚きました。熊本は盆地なので、京都ほどではないものの似たように雪が降る日もあるとのこと。1 年に 3 日くらいは降るらしい。

水前寺成趣園の園内も、あちらこちらに薄っすらと白い雪に覆われている場所が見られました。前述の通り、1 年に 3 日ほどはこうして雪が積もることがあるようなのですが、園内に広がる池の水が冬でも 13~15 度ほどある地下水らしく、10 時前くらいには溶けてしまうとのこと。開園直後の朝一番に訪れたからこそ見ることができた景色ですね。

正門から入ってすぐのところには 出水神社 という神社があり、せっかく訪れたので参拝していくことに。神社に行くたびに「参拝の仕方ってこれであってるよな…?」ということで頭がいっぱいになって、それ以外のことを考えられないまま参拝を終えることが多く、今回もそれでした。日頃から神社を見つけたら参拝していく、くらいの感じでお参りしたほうがいいですかね。

水前寺成趣園の細川藤孝公・忠利公像の写真

出水神社では、肥後細川家の初代藤孝公、二代忠興公、三代忠利公、八代重賢公を主神とし、歴代の藩主と玉姫の十五柱を祀っているそう。無病息災や商売繁盛、学業成就などのご利益があるとされています。

水前寺成趣園の園内には、出水神社で祀られている細川忠利公と細川藤孝公の銅像が建てられており、美しい庭園の様子を見守っているよう。忠利公は水前寺成趣園の創設者で、明治・大正期の文豪である森鴎外が書いた短編小説『阿部一族』のモデルとされているそう。

藤孝公は肥後細川家初代となる人物で、室町幕府の将軍家に始まり、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康に仕えた武人。また、幼い頃は清少納言などを輩出した学者の家である母方の実家清原家で育てられたそうで、そのことも影響してか和歌や連歌、能に茶の湯と諸芸に通じた当代一の文化人でもあったようです。

水前寺成趣園の写真

広い園内には、江戸(東京)と京(京都)を結んだ東海道にある 53 の宿場・東海道五十三次を模した風景が広がります。起点となる日本橋を模した橋、日本一高い山である富士山を模した築山、そして京都御所にあったという「古今伝授の間」と、園内をぐるりと歩くことで東海道五十三次を順に巡ったかのような気持ちになれます。

古今伝授の間というのは、元々は京都の八条宮智仁親王の学問所で、戦国時代に細川藤孝公が智仁親王に古今和歌集の解釈を伝授した場所だそう。この時代は古今和歌集の研究が盛んで、解釈の奥義が公家社会で重要視されており、この奥義の伝授が「古今伝授」と呼ばれているとのことです。

水前寺成趣園の写真

大正元年(1912 年)に肥後細川家にゆかりのある水前寺成趣園に移築・復元され、その建物は熊本県の重要文化財に指定されています。

そんな歴史ある古今伝授の間は、外から眺めるだけでなく中でお抹茶や珈琲などをいただくことが可能。抹茶とお菓子のセットが 800 円、珈琲とお菓子のセットが 1,000 円となっていました。せっかくの機会なのでものすごく気になったのですが、兎にも角にも寒すぎて、暖房が効いているわけでもなさそうなお座敷でのんびりする勇気はなく、今回は断念。

水前寺成趣園の写真

そんな感じで園内をぐるりと巡りましたが、どこを見ても絵になる美しい景色が広がっていて、ずっと見ていても飽きませんでした。

正門を抜けてすぐのところで写真屋をされているという方が話しかけてくださり、大阪から来たと言うと昨年万博に行ったという話だとか、石川出身だと言うと山中温泉に行ったり和倉温泉の加賀屋に泊まった話だとか、あとはこの水前寺成趣園の話だとかをお聞きしました。なんやかんやで 20 分くらい話をしていたような気がしますが、地元の方との交流もできて楽しかったです。

水前寺成趣園のハトの写真

これは水前寺成趣園の砂利の上をくちばしで突っつきながら歩いている大量のハト。近くでエサが売られていることもあってか人に慣れているようで、めちゃくちゃ近くまで迫ってきました。