快速マリンライナーのパノラマシートに岡山から高松まで乗ってみた
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先日、初めて香川県を訪れる際に 快速マリンライナーのパノラマシートに乗って移動してみました🚋 快速マリンライナーは、岡山県の岡山駅から香川県の高松駅までを結んでいる快速列車で、瀬戸内海をまたぐように架かる瀬戸大橋を通って本州と四国の間を 1 時間ほどで結んでいます。
やってきたのは、岡山県の県庁所在地・岡山市にある 岡山駅。大阪と福岡を結ぶ山陽新幹線の全列車が停車するだけでなく、山陽本線(倉敷方面と姫路方面)・赤穂線・瀬戸大橋線・宇野みなと線・津山線・桃太郎線(吉備線)・伯備線と、8 つの方向へ向かう在来線の列車がこの岡山駅から目的地へ向けて出発していきます。JR の支線数は東京駅に次いで第 2 位だそうで、まさに中国地方最大の巨大ターミナル駅です。
早朝 6 時の新幹線で新大阪から岡山へと向かい、乗り換え改札口を通って快速マリンライナーが出発する乗り場へ。5~8 番のりばという、1 つのホームに 4 つものりばがあるところから岡山駅から出る列車の種類の多さを感じつつ、列車がやってくるのを待ちます。
この 5~8 番のりばからは四国方面へ向かう列車と宇野みなと線の列車が出ているようで、私が訪れたタイミングでは高知行きの 特急南風 が停車していました。電光掲示板には愛媛県の県庁所在地である松山へ向かう 特急しおかぜ の名前も出ていて、8 方向に伸びている線路のうちのひとつが、さらに四国に入ってから分かれていくというのが驚き。行き先のバリエーションが豊富すぎる。
岡山駅のターミナル駅としてのすごさに圧倒されつつ、朝 7 時という早い時間に徐々に混雑し始めたホームに快速マリンライナーが到着。今回乗車した快速マリンライナー 7 号は、高松駅を 6 時過ぎに出発して岡山までやってきた列車が再び高松に向けて折り返して運転する列車ということで、大勢の乗客が降りた後には係の方による清掃が行われていました。
出発時刻の 6 分前に入線、そして車内清掃ということで、時間的にはかなりギリギリな印象。高松方面へ向かう乗客が列車に乗り込み始めたのも出発時刻の 2 分前くらいで、なんだかバタバタしているなという感じがしました。ある程度列車に乗客が乗り込んだ後で、人が少なくなったホームから列車の写真を撮ろうと思っていたのですが、そんな余裕はありませんでした。
快速マリンライナー には自由席車両と指定席車両があり、自由席車両には特急料金も不要で乗車券のみで乗ることができます。そして高松駅側の車両ひとつは 2 階建ての指定席車両となっていて、1 階部分が普通車指定席、2 階部分がグリーン車指定席となっています。
せっかく初めての香川、初めての快速マリンライナーということで、少し奮発して今回はグリーン車の指定席を予約。乗車する日の 1 か月前に予約サイトを確認したところ、まだ全ての座席が空いていたので、わずか 4 席しかないパノラマシートという席(通常のグリーン席との値段差は特になし)を指定してみました。
グリーン席のある先頭車両の最も高松駅側の出入口から車両に入ると、右手側に 1 階へ降りる階段と 2 階へ向かう階段があり、左手側には 1 列だけ隔離された座席。この隔離された座席がパノラマシートで、左右の景色だけでなく進行方向正面の景色まで楽しむことができるようになっていました。
JR 西日本の予約サイト e5489 から予約したのですが、予約画面の座席表では平面だったので、こんな隔離された場所になっているとは知らず…。おっかなびっくり、恐る恐るパノラマシートのエリアへ侵入。
定刻になり、列車は高松駅へ向けて岡山駅を出発。乗車したのが平日ということもあり、車内では「通勤通学時間帯のため混雑している」という内容のアナウンスが繰り返し流れていましたが、グリーン席かつ観光で訪れる人の利用がメインであろうパノラマシートは私ひとりだけの貸切状態。
前にある運転席に運転士の方はいらっしゃるものの、それ以外には周囲に誰もおらず、後ろに座席もないので人目を気にせずリクライニングし放題。なにやら座面のスライド機能も付いていて、これも動かし放題です。乗車した列車は、始発の岡山駅から終点の高松駅までずっと他のパノラマシート利用者がおらず非常に快適でした。
今回私は、パノラマシートの中でも一番右側の席(1 番 D 席)を指定したのですが、前方の景色を見るならこの座席が最も見やすいと感じました。A 席と B 席の場合は正面に列車を運転されている方がおられるので、鉄道が好きな人の中にはこちらの席を好まれる方もいるかもといった感じ。
岡山県内の線路はほとんどが単線区間。前の景色を眺めていると、踏切がすごい頻度で連続しているのが見えて驚きました。なかなか踏切を複数個同時に見ることってないので新鮮な気持ち。
トンネルを抜け、本州最後の駅である 児島駅 を出発すると、列車はいよいよ瀬戸大橋へ。瀬戸大橋は道路と鉄道の併用となっている橋としては世界最大級となる巨大な橋で、道路のルートは 37.3km、鉄道のルートは 32.4km もの長さがあるのだそう。1 つの橋の長さが 30km 以上あるわけではなくて、瀬戸内海に浮かぶいくつかの島や本州・四国の間を繋ぐ 6 つの橋を総称して「瀬戸大橋」と呼ばれています。
いくつかの橋に分かれている瀬戸大橋ですが、列車の中から見える景色はずっと橋の中にいるような感じ。どこまでも真っすぐに続く線路と、青い海や空に美しく映える白い鉄骨が延々と続くので、瀬戸大橋というとんでもない長さの 1 つの橋を長い時間をかけて駆け抜けていくかのように感じられました。
横の窓から見えるのは、青い海と瀬戸内海に浮かぶ島々。思っていたよりも島の数が多く、それもそのサイズがかなり大きいなと感じました。岡山や香川は全国でも晴れの日が多いエリア。事前の天気予報では雨の予報でしたが、綺麗な青空が自然豊かな島々を照らしていました。瀬戸内の島々を巡るクルーズ船もあるようなので、そういったものを利用して島巡りをしてみるのも楽しそうです。
本州や四国、九州といった大きな島に囲まれた瀬戸内海は、波や風が穏やかで天気も良いことから、多くの船が通るルートとなっています。列車の窓からはすぐ近くを通る船も見られ、探せば常に左右どちらかの窓の先には船がいるような感じでした。
瀬戸大橋を抜け、列車は進路を東へと変えて四国内を走っていきます。香川県内で停車するのは、坂出駅と終点の高松駅のみ。パノラマシートからは、駅のホームに多くの学生さんやスーツ姿の会社員の方が集まっている様子がよく見えました。
特徴的だなと感じたのは、車窓から見える山の形がなんだか丸っこいものが多いこと。讃岐平野には讃岐富士と呼ばれる飯野山に代表される、昔話に出てくるような「おむすび山」がいたるところにあるのだそう。関西に住んでいると、山といえば南北に連なる生駒山地や東西に続く六甲山地のイメージが強く、このような丸くてかわいらしい見た目の山が並ぶ光景は「旅行に来たんだな」ということを改めて感じさせるものでした。
岡山駅を出発してから約 1 時間、列車は終点の 高松駅 に到着。愛称として「さぬき高松うどん駅」という名前が付けられているこの駅は、高松と松山・宇和島を結ぶ予讃線、高松と徳島を結ぶ高徳線の列車が発着。ホームは全て頭端式ホームとなっていて、各方面から伸びてきた線路はこの駅で行き止まりになっています。
列車を降りて、自分以外に誰もいないパノラマシートに乗っていたために列車から降りてくる人の数にワッと驚きつつ、自動改札機を通って外へ。駅前には綺麗に整備された広場が広がっていて、海水を使ったという池もありました。駅舎には可愛らしい顔が描かれ、その隣には「SHIKOKU SMILE STATION」の文字。駅直結の商業施設「高松オルネ」は 2024 年に開業したばかりの新しい施設です。
快速マリンライナーのパノラマシートに乗って岡山駅から高松駅までを移動してみましたが、瀬戸大橋を走っている間の景色が美しく綺麗だったのはもちろんのこと、普段なかなか見る機会のない列車の進行方向正面の景色を 1 時間かけてじっくり眺めることができたのはとても楽しくて良い体験でした。
今回乗車したパノラマシートは列車の 1 階部分にある座席だったので、次は 2 階にあるグリーン席に座って、より高い位置からの景色を見てみたいです。