JR和田岬線の和田岬駅から兵庫駅までを歩いて移動してみた
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神戸には、朝と夕方にしか列車が走っていない「和田岬線」という短い路線が存在します。正確には山陽本線の支線で、本線の駅である兵庫駅から和田岬駅まで結んでいます。途中駅のないわずか 2.7km の路線ですが、そんな和田岬線の 和田岬駅から兵庫駅までを歩いて移動 してみました🚶
やってきたのは、150 万人近い人口を抱える神戸市にある JR 和田岬駅。和田岬線という通称で呼ばれる路線の終点となる駅であるほか、すぐ近くには神戸市営地下鉄海岸線の 和田岬駅 があり、神戸の中心市街地へと伸びる地下鉄との乗り換え駅にもなっています。
和田岬線というのは通称で、正確にはそのような名前の路線があるわけではなく 神戸駅 から 門司駅 までを結ぶ山陽本線の支線だそう。しかしながら、支線が分岐する兵庫駅の構内に設置された乗り場案内や時刻表などにも「和田岬線」と記載されており、一般的な名称として使われているようでした。
休日のお昼過ぎに和田岬駅を訪れたのですが、朝と夕方の時間帯にしか列車が運行されていない路線ということで駅に列車の姿はなく、ホームで列車を待つ人の姿もありません。2 年ほど前に、和田岬線の列車に乗りに来た ことがあるのですが、その際には乗車した列車は運行頻度のわりに車両の数が 6 両と多く、海沿いに建ち並ぶ工場などで働く人たちの大事な足となっていることが伝わってきました。
ホームで列車を待つ人の姿は見当たらないものの、ホーム内に人が全くいないわけではありません。この JR 和田岬駅には自動改札機も無ければ有人の改札口も無く、列車に乗車するためのきっぷを購入する券売機すらも設置されていないので、列車が発着するホームへは自由に立ち入りができるような状態になっています。
和田岬駅は、線路が兵庫駅のある北西の方角から伸びてきて、南東側にある線路の終端部分に車止めと「和田岬駅」と書かれた JR 西日本カラーの駅名標、その先に地下鉄の駅があるという構造。大通りに面した南東側から北西にかけて続くホームの、線路とは反対側に設置されたフェンスにはところどころに隙間とホームから降りるための階段があるため、周辺の住人の方と思われる人たちが駅の中を通り抜けて線路沿いの細い道へと降りていく姿がちらほらと見られました。
そんな線路沿いの細い道を歩いて、今回の目的地である兵庫駅に向けて歩き始めます。駅のホームに入るための隙間がところどころに用意されたフェンスの、階段のそばには、禁煙の案内と共に以下のような文言が書かれた看板が設置されていました。
和田岬線をご利用のお客様はそのまま電車にご乗車いただき、
きっぷは兵庫駅の自動券売機でお買い求めください。
IC カードをご利用のお客様は兵庫駅の自動改札機をタッチして下さい。
和田岬駅に自動改札機などが設置されていないというのは先述の通りですが、その代わりに隣の駅であり和田岬線の終点の駅である兵庫駅の和田岬線のりばには中間改札が設置されています。
Suica や ICOCA などの交通系 IC カードや、紙のきっぷで乗車する場合には、この中間改札にタッチまたはきっぷを投入することで、和田岬駅から乗車もしくは下車したことになるわけです。今回は和田岬線の列車には乗車しませんでしたが、このような構造の駅は普段あまり見かけるものではないので、なんだか非日常的な感じがして鉄道ファンでもないのにちょっぴりワクワクしてしまいますね。
線路に並行して続く細い道路沿いは、静かな住宅街といった雰囲気。背の高いアパートやマンションはほとんど見られず、一軒家が並びます。この辺りに住んでいる人たちは、どこかへ出かける際には地下鉄を利用する感じになるのでしょうか。
しばらく歩いていると、線路と斜めに交差する大通りが見えてきました。ここまでは線路の南側を歩いてきましたが、ここから先は線路の北側にしか道がないため踏切と大通りを横断して北西方向へと歩いていくことになります。しかしながら、踏切の両端には大通りを横断するための横断歩道が見当たらず、少し離れたところにある信号機まで移動して横断しなくてはなりません。
どうせ少し移動するのならということで、ちょっと寄り道。和田岬線の線路の南側には御崎公園という公園が広がっていて、園内には ノエビアスタジアム神戸 という球技専用スタジアムまで整備されています。
せっかく近くまで訪れたので、公園内を少し散策してみたのですが、広大な芝生広場では学生さんと思われる人たちがサッカーの練習をしている様子が見られました。芝生の向こうに見えるノエビアスタジアム神戸は、神戸をホームタウンとするプロサッカークラブ「ヴィッセル神戸」のホームスタジアムとなっているので、もしかすると見かけた人たちも何かしら関係のあるチームとかなのかも。
普段スポーツとは全然縁のない生活をしている私ですが、楽天市場 で買い物をすることが多いのでヴィッセル神戸にはぜひとも頑張ってもらいたいです(もらえるポイントが増えるので…)。
地図を眺めていて、近くに良さげなカフェがあるようだったので行ってみようかとも思ったのですが、公園でひと休みしている最中にお店の Instagram を開いてみたら臨時休業の案内が出ていたので断念。お店に行く前に気付いて良かった~などと考えつつ、御崎公園を出発。再び兵庫駅を目指して歩き始めます。
線路の北側に続く細い道を歩いていくと、広くもなく狭くもなくといったほどよい感じの道路と和田岬線の踏切が見えてきました。ここから先は線路と並行して伸びる道路はないようで、線路から離れた道を歩いていくことになります。
どのようなルートで行こうかな、と踏切の近くで立ち止まっていると、線路に立ち入ることができないようにと設置されたフェンスの隙間にやたらデカい木の枝がねじ込まれているのを発見。強風で吹き飛ばされてきたにしてはよく分からない挟まり方をしているし、近くに住む子どもたちがいい感じの枝を拾ってきて押し込んだ感じでしょうか。
謎の木の枝に別れを告げ、進行方向を東へと変更。少し先の信号機のある交差点を左折して、兵庫運河を渡る橋へ向かいます。
信号が青信号に切り替わり、横断歩道を渡っているときに「地図には橋が載っているけど、自動車専用とかだったらどうしよう」と思ったのですが、信号機のそばに「この先(運河超え)歩道橋あり」と書かれた看板が設置されており、なんて親切な街なのだと感動しました。もしかしたら、私のように和田岬駅と兵庫駅の間を歩いて移動する人は意外とたくさんいるのかも。
ぐるぐると螺旋状に続く歩道をのぼり、途中で清掃をされている方がいらっしゃったので軽く会釈をしつつ、兵庫運河に架かる住吉橋という橋の上までやってきました。
橋の南側には運河沿いに倉庫や工場のようなものが建ち並ぶ様子が見え、反対に北側には背の高いマンションや神戸最大の繁華街・三宮のビル群が建ち並ぶ景色を眺めることができます。遠くに六甲の山々が連なっているのも、港町として発展してきた神戸らしい光景です。
運河に架かる橋ということで、おそらく下を船が通るためにやや高い位置に橋が架けられているのだと思うのですが、緩やかなスロープだったのぼりに対して、下りは驚くほど 1 段 1 段の高さが低すぎる階段。1 段飛ばしをするには足を大きく前に出さないといけないし、かといって 1 段ずつ下っていくとなんだかものすごく小刻みに足を動かしているような違和感がありました。
兵庫運河を超えてしばらく歩いていくと、見えてきたのはここまでに見た中で最も広い大通り。中央には阪神高速 3 号神戸線の高架が通り、それを 4 車線もある道路が挟んでいます。
市街地のすぐ近くまで山が迫る神戸の街は、土地を有効活用するためか様々な場所で高架の道路やそれらが複雑に交差したり積み上げられたりしている様子が見られます。個人的に、高層ビルが乱立する場所や道路や線路の高架が複雑に入り組む様子を見るのは結構好きなので、そういった意味では神戸の街というのは歩いていて楽しいなと感じることが多いです。
阪神高速の下を通る浜手幹線を横断するための地下道をくぐり抜け、そのまま真っ直ぐに歩いていくと、正面に見えてくるのが今回の目的地である兵庫駅。駅前広場の左右には 20 階以上はありそうな背の高いマンションがそびえ立ち、まるで巨大な門のようです。
JR 和田岬線の和田岬駅から兵庫駅までの間をお散歩してみましたが、1 駅だけとはいえ途中に兵庫運河があったり、阪神高速とその下を通る大通りがあったりと、色々なものを超えていく感じで意外と距離があるなと感じました。
寄り道をしながらではありますが、和田岬駅から兵庫駅までの間を歩くのにかかった時間はおよそ 40 分ほど。大通りを真っすぐ歩いていけばたどり着くという感じでもなく、途中で「どういうルートで行こうか?」と迷う場面もちょいちょいありましたが、歩いていて楽しかったです。